こんにちは、歯科技工士の杉山です。10年位前に読んだ短編集の本があるのですが、この中の一編をどうしても、もう一度読んでみたいのです。しかし、残念な事に、この小説の、題名も作者も忘れてしまって、探したくても探し用がないのです。 あらすじは、「季節は真夏、バブル全盛期の頃には、才能もそんなに無い作家の男なのだが、それなりに出版社からの依頼で何本か、小説を書いていたのだが、バブルが弾けてから出版社も余裕が無くなり、この男にも、仕事がぱったりと来なくなってしまった。しかもこの頃に男は、原稿を取に来ていた出版社の男と、作家の妻が不倫関係にある事を知ってしまう。
仕事の無くなった男は、昼間から缶ビールのロング缶を何本か買って、部屋でそれを飲むという生活を送っていた。冷房の効いた部屋の隅にはスイカが入る程の段ボールが置いてあり、この箱から熟れきったマンゴーの様な果実の匂いがして、匂いが部屋一杯に充満していた。」と言うようなお話です。大分うろ覚えの所もありますが、あらすじだけでは分からないと思いますが、このお話の本当に怖い所は、一言も、文章に書いてありませんが、本文を読んでいくと前後の文章の構成から、部屋の隅に置いてある箱の中身は、作家の妻の首だと分かるのです。
この素晴らしい完成度の高い小説をもう一度読みたいので、この本の題名と作者を知っておられる方は、丸山歯科医院の杉山まで、ご連絡をお願いします。