こんにちは、歯科技工士の杉山です。
「復讐するは我にあり」、題名だけは聞いた事があると言う方が、多くおられると思います。今村昌平監督の名前を世界に知らしめた作品です。
実は、私もその一人で、自分の勝手な判断で、この映画は堅苦しいお話で、おもしろくないだろうと思い、公開から何十年も経っているのに全く観ようともしなかったのです。
最近、この映画の原作者である佐木隆三さんが、亡くなられたという記事が、スポーツ新聞に大きく報じられていたので、この映画を観ようと思いました。佐木隆三さんはこの作品で、直木賞を受賞されています。
お話は実在した殺人鬼、榎津巌の死刑になるまでの半生を描いたもので、私が勝手に思っていた堅苦しい映画ではなく、淫靡で、かなりどぎつい映画でした。
主役の緒方拳の演技が強烈で、2時間20分の上映時間、画面に釘づけになってしまい映画を観終わってからも、2週間ぐらい興奮が冷めず何年ぶりに出会った傑作映画でした。