こんにちは、歯科技工士の杉山です。子供のころの記憶に鮮明に残っている
思い出は幾つかありますが、その中の一つとして、映画の大魔神を観に行った事が
あります。
大魔神は、私が小学校の低学年の頃、公開された映画と記憶しています。
当時は藤枝にも、映画館が3件ほどあり、怪獣映画などが主に、公開されていました。
その頃は映画に行って来るといえば、祖母がおにぎりを握って持たせてくれて
映画館の中で、食べるのが当たり前でした。
当時から私は、映画は常に一人で鑑賞に行っていました。
当然この日も一人で、おにぎりを持って映画館に、テクテクでかけました。
映画の内容は確か、悪玉城主が農民たちに、年貢などを厳しく取り立て
ニッチもサッチもいかなくなった農民が、魔人の埴輪像に「助けて」とお願いすると
大人しそうな顔の埴輪像が、恐ろしい魔人になって、悪玉城主を成敗する。
というよな、お話しだったと思った。(間違っていたらスイマセン。)
映画を見終わり、映画館の外に出るとすでに陽がかたむいていました。
当時の映画館は、劇場の前に長いケースがありその中に、今上映している映画のスチール
写真が飾られていました。
私は、食い入るようにそれらの写真を、陽が沈む寸前まで、見入っていました。
すると突然、明日学校に行かなければならない事や、楽しみにしていた映画大魔神を
観終わってしまった事。はたして次の楽しみは、いつ訪れるのだろう?
など、急に現実の事柄が頭の中によぎり始めて、私はとても悲しい気持ちになってしまい
半ベソをかきながら家に帰った記憶があります。
私は、とても学校が嫌いな子供だったので、いたずらをして父に殴られた記憶などは、
あまり鮮明に残っておらず、このような日曜日の夕暮れ、「明日学校に行かなければいけな
い」という状況下で、何か自分の中での祭り事が、終わってしまうと、とても悲しい記憶として
鮮明に残ってしまうのです。
さすがにもう、この「明日学校に行かなくちゃ」症候群は無いだろうと思いきや、
50歳を過ぎた今も、時々現われます。はい。