こんばんは、歯科技工士の杉山です。
夏も、もう終わりですね。 そこで過ぎ行く夏を惜しんで、時期外れですが、怪談話を一つ。
私の家の側の、あるお寺は朝の6時になると、鐘を突く、いわゆる江戸時代の「明け六つ」の
名残である。
当時、姉と私は、家の2階で寝起きしていました。
ある日を境に、この寺の鐘が鳴る5分前位に、妙な胸騒ぎがして、目が覚める朝が1週間に3日
位あるようになった。 この胸騒ぎで目覚めた朝に限って、階段を「ドン!ドン!」と2段踏み込
む音が、聞こえるのだった。
最初は、自分だけに聞こえるのかと思ったのだが、姉に、この話しをすると、
姉も聞こえたと言う。
私たちは恐ろしくなり、足音が聞こえた朝は、この話で、もちきりだった。 しかし足音は
聞こえても、、何かが起こるというわけではないので、私も姉も、足音は怖いが段々この音に、
慣れてきたのでした。
この足音が、聞こえ始めて1年が、経とうとした頃、いつもの様に
お寺の鐘のなる5分まえに妙な、胸騒ぎと供に姉と私は、目覚めました。
すると「ドン!ドン!ドン!」なんと足音は、いつもと違い階段を3段踏み込んだのだった。
「うわ!足音が階段を上がってきている。」私は姉の部屋に行き、
「おい!あいつが階段を上がってきているぞ!!」 姉も「どうする!いつか階段を登りきって
しまったらどうしよう!!」
姉と私は、パニックになり家族にも相談したのだが、家族はただ笑っているだけだった。
もし足音が、階段を登りきってしまったらどうなるのだろう。 姉と私は、毎日が、恐怖だった。
しかし、私たちの意に反して、その日を境にあの足音は、それきり聞こえなくなってしまった。
もうあれから、40年近く経つが、1度もあの足音は聞こえてこない。
あの足音、何だったのでしょう。
以上が、「本当にあった怖い話」です。
時期外れの階段も、オツなものだと思いませんか?